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小児のスギ花粉症について
ーシダトレン(アレルギー舌下療法)ー

小児のスギ花粉症  シダトレン(アレルギー舌下療法)

これまで、スギ花粉症の治療は 対症療法のみ(症状を抑えるのみ)でしたが、 「シダトレン」アレルギー舌下療法が登場し、 スギ花粉症の根治的治療(体質を変えて スギ花粉症を 治す)が可能となってきました。といっても、根治率は 20~40%と低い治癒率である、治療期間は 3年間以上要す、投与年齢制限は12歳以上 である、治療を受ける方に毎日必ず舌下(内服)する意志がある など 欠点・制限もあります。
イトウ内科(小児科)では 特に アレルギーがひどくなる12歳~15歳を積極的にシダトレン治療に参加させたいのですが、 まだまだ認識不足という領域の治療です。(よい治療なのに、あまり知られていない)
しかし、医療負担が軽い年齢で開始すべきですし、母親のサポートが可能ならば、 ぜひとも シダトレンを勧めたい と考えております。(また、年齢が若いときに 治療を開始した方が成績は良いはず・・・根治率も もっと高いはず と考えております)
一度、シダトレン治療について考えてみてください。
ただし、シダトレン新規導入は 花粉飛散時期に導入不可能なので、 導入するならば、毎年6月から12月の間 と思ってください。(維持量に達してしまえば、花粉飛散時期も シダトレン舌下継続できます)


シダトレンの利点シダトレンの欠点
① スギ花粉症が根本的に治る可能性あり
② アナフィラキシーショックがほとんどない(安全である)
③ 自宅にて舌下(内服)できるので 注射ほど手間がない
④ 完全には スギ花粉症が治らないとしても 少なくとも80%の人は症状が軽くなる
① 治療期間が3年間前後かかる(治るまで時間がかかる)
② 12歳以上が適応(11歳以下は処方できない)
③ 根治率 20~40%(すべての人が治るわけではない)
④ 治療開始は スギ花粉飛散する1か月まえまで
⑤ 毎日 舌下(内服)を続ける必要性がある(継続する意志が必要)
⑥ スギ花粉症でない人が舌下し続けると スギ花粉症を発症する可能性あり
(血液検査にて スギアレルギーあり と確認しないとダメ)

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